幡ヶ谷療法院やすらぎ

免疫力はどうして低下してしまうのでしょうか?

体内の各種白血球の数や割合は、その時その時の自律神経やホルモンの状況によって変化します。

免疫力が優れた働きをするためには、具体的な条件があります。

  • 体内の物質が敵なのかそれとも味方なのか、
    害をなすものかそれとも益をなすものかの区別をちゃんとつける。
  • 体内の物質が敵であると正確に判断されたら、speedyに対応する。マクロファージが敵を貪食しきれない時に、敵の存在をヘルパーT細胞に知らせる働き、Tヘルパー細胞の情報の受け取りとそこからの指令などがこれにあたります。
  • 敵である物質を攻撃しやすくするため、目立たせる。
    B細胞のわざと抗原(異質物)とくっつき抗原がここにある、ということを示す標識になるような働きなどがこれにあたります。
  • 敵をやっつけたか否かの判断を正確に行い、やっつけたのであれば、免疫反応を正確に終了する。Tサブプレッサー細胞の過剰な免疫を抑制したり、免疫の活動がもう必要ないということになった場合にその活動を終了させる役割がこれにあたります。
ストレスで免疫力低下

以上のようなことができないと体内に侵入する異物に対して適切な対応ができなくなってしまうので、免疫力が低下してしまうわけです。

免疫力が健全な状態というのは、個々の白血球がそれぞれの役割をしっかりと果たし、異なる白血球どうしの連携がしっかりとなされている、という状態なのです。

上記のような物理的なストレスを与えられると、あるいはその物理的なストレスによって精神にストレスを与えられると、あるいは精神がストレスを感じると、そしてそれらのストレスが過度になると、白血球の数が適切でなくなったり、異なる白血球どうしの連携がうまくいかなくなったりするのです。